ご旅行中の健康と安全
ご旅行に適した健康状態
多くの方が、健康上の問題なく空の旅をすることが可能です。しかし、高度や低酸素症、旅のストレス、重い荷物、気候や食べ物の変化、旅行に関するその他の問題により、病状が悪化する可能性がある方は、特別な注意が必要です。
空の旅にお出かけになる前に、健康上の問題がないことを確認してください。ご旅行前に気分が優れない場合は、お客様ご自身と他のお客様の安全を確保するため、ご旅行を延期されることをおすすめします。健康状態に不安のある方は、かかりつけの医師または宇宙航空医学認定医による診察を受けることを強く推奨します。
お客様が機内にて健康で安全、かつ快適に過ごされ、ご旅行中に必要となる可能性のある特別な支援が確実に提供できますよう、弊社の航空医療チームによる健康状態の確認が必要となる場合があります。次のようなお客様の場合に必要となります:
- 最近病気や入院、怪我や手術をしたため、ご旅行に適した健康状態にあるかどうかを判断しかねているお客様
- フライト中に特別な医療的介助を受けなければ、フライトを安全に利用できない恐れがある健康状態のお客様(呼吸困難、不安定狭心症、末期疾患など)。
- 機内で酸素や医療用器具等を使用するなど、特別なサービスを必要とするお客様。
健康状態の確認に関する詳細については、ご旅行前に「ご搭乗のサポート」の医療サポートセクションをご覧いただくか、カスタマーケアまでお問い合わせください。
予防接種
旅行者の多くは子どもの頃にワクチン注射を受けているでしょう。しかし旅行先によっては、追加免疫や新たな予防接種が必要となります。予防接種規定に関する詳細は、IATAのウェブサイトでご確認いただけます。
ご旅行の4~6週間前に、かかりつけの医師、トラベルクリニックなどで適切な診察を受け、旅行先を訪れるにあたって予防接種や何らかの予防措置が必要かどうかを確認するようお勧めします。ご旅行の際は、渡航書類(パスポート等)と一緒に予防接種証明書を機内持ち込み手荷物に入れてお持ちください。
旅行の一般的なアドバイス
- 病気、怪我、事故等による治療費や本国帰還費用を充分にカバーしてくれる旅行保険への加入を強くお勧めします。スキーやダイビング等アクティブに動き回る冒険的な旅行先に出かける際は特に重要です。
- 旅行先の医療施設が自国ほど発達していない可能性があるということを心に留めておいてください。妊娠中の方、または高度な医療施設が整った環境を必要とする健康状態にある方は、医療施設が発達していない地域への旅行は避けてください。また、「冒険的な旅行」に出かける場合は、負傷したり応急処置が必要になったりした場合に利用できる医療施設があるかどうかをご確認ください。
- 薬を定期的に服用する必要がある場合、必ず機内持ち込み手荷物として、充分な量に加え1~2日分の予備をお持ちください。税関で問題が生じた場合に備えて処方箋をお持ちください。詳細は「医薬品・注射針など」をお読みください。
- 荷物の運搬中に怪我の原因になる恐れがあるため、預け入れ手荷物は、重い荷物1個ではなく、軽い荷物2個に分けることをお勧めします。
- フライト前には充分な睡眠をとるようにしてください。時差ぼけによる問題の軽減に役立ちます。
- 消化不良を防ぐため、フライト前のお食事は軽めに済ませてください。
- 機内では、天然繊維製のゆったりとした服の着用をお勧めします。また、長時間座り続けると足がむくむことがあるため、サイズに余裕のある靴・ブーツを履くことをお勧めします。